”デジタルネイティブ”と、JTPAカンファレンス

NHKスペシャル"デジタルネイティブ 〜次代を変える若者たち〜"を見ました。
ロケフリ+HDDレコーダーで。

3つの特徴:
1.現実とネットを区別しない
2.情報は無料と考える
3.年齢・肩書き・所属を重視しない
について、学会で知り合ったシリコンバレーの学生さん達(20歳〜28歳くらい)や、大学の先生のお子さん達(12歳〜17歳)と色々お話した印象を元にまとめてみます。

1.現実とネットを区別しない
彼/彼女らは、「ネットも現実」だと考えているので、FacebookなどのSNSでも実名を公表しているようです。
私が、「なんで名前や所属、電話番号も載せてんの?怖くない?」と聞いたら、「何が怖いの?その程度の個人情報じゃ大した悪さできないでしょ。それよりも、楽しみや意見を共有できる仲間を見つける方が大事。だから自分を知ってもらうために色々公開しなきゃ」ということのようです。

元々、『初対面の人でも、「まず信じる」という楽観主義。なので、メール/電話/video chatで知り合うことへの抵抗が少ない』というマインドセットがあるように思えます。英語能力が高く、コミュニケーションのストレスが少ない、というのもありますが。
#日本の場合はどうも、「まず疑う」から始まる気が。


2.情報は無料と考える
音楽や映像、ニュースに関しては言うまでも無いので、ここでは論文について。

大学院生の場合、IEEEACMの論文もちゃんと読んでいるようですが、プレプリントサーバのarXiv(アーカイヴ:ポアンカレ予想を証明したGrigory Perelmanの論文が投稿されたことで有名)や、Webで公開されている論文も活用しています。

IEEEなどの権威よりも、査読の無いarXiv論文の新鮮さを評価しているようです。公開スピード命。

3.年齢・肩書き・所属を重視しない
これは強く同意します。その人独自のアイデア・技術という本質を重視するという印象です。特に、学会のときにPh.Dの学生さんやポスドクさんと討議したりすると、すぐに「で、君の貢献は何?何が新しくて、世界をどう変えてくれるの?」という本質の話になってきます。学生さんも高名な先生も、同じ土俵で討議していることがよくあります。

UC Berkeleyやシリコンバレーには反体制・反権威のマインドがあるのかな、と思っていたのですが、反感と言うより、その点については何も思わないようです。

日本の活きのいい若者についても知りたくなったので、JTPAカンファレンスに申し込みました。
最近コーディングしていませんが、今は会社の構造をハックするための留学中なので、参加するのがとても楽しみです。