論文が採択されました。

IEEE International Conference on Service-Oriented Computing and Applications 2009 (SOCA '09)に投稿していた論文が採択されました!12月に台北にて学会発表の予定です。UC Berkeley留学中の成果をまとめた論文が評価されて、とても嬉しい!Reviewerからも高い評価のコメントを頂けたので、早速camerareadyを用意しないと。

さよならBerkeley

いよいよBerkeleyともお別れです。送別会を開いて頂いた方々、どうもありがとうございました。楽しい時間を過ごさせていただきました。

写真は家の近くの夕暮れ。奥にゴールデンゲートブリッジが見えます。この眺めともしばらくお別れです。

最後の夕食はBerkeleyのKiralaへ。道産子の方が「ここは美味い」と言っていただけあって、とても美味しかったです。日本よりずっと安いし。

http://www.yelp.com/biz/kirala-japanese-restaurant-berkeley

なかなか面白い留学成果を出せたので、今後はそれを活かしてキャリアパスを強化しないと。忙しくなりそうです。

LAへ。

カリフォルニア1号線の景色をもう一度楽しもう!ということでLAへ。こんな感じの景色を、延々と楽しめます。いかにもカリフォルニアって感じ。

LAではとりあえずpink'sでhotdog。

Chili cheeseと GUADALAJARA。美味しかった!

次の日はUSHへ。

まずは楽しいと評判のスタジオツアーへ。Back to the futureのデロリアン

飛行機墜落現場のセット。実際のロケ現場を見て回れるのは楽しいですね。

帰りは5号線で。

今回は、自分たちが入ってない写真が妙に少なかったな。

Redwood National ParkとCrater Lake National Park

友人が「かなりおすすめ!」ということだったので、US101をずっと北上してRedwood National ParkとCrater Lake National Parkに行ってきました。
まずはRedwood National Park。ここもヨセミテと同じで世界遺産だそうです。以前、Sequoia and Kings Canyon National Parkに行ったときはGiant Sequoia(高さ90mぐらい)が点在しているという感じでしたが、Redwood National ParkではCoast Redwood(高さ110mぐらい)が密集していて、迫力がすごいです。

写真だと納まりきらない。。

シダ類も巨大で、まるでジュラ紀に迷い込んだみたい。恐竜が出てきてもおかしくない雰囲気です。巨木の森を歩くトレイルはとても爽快でした。

Medfordで一泊して、Crater Lake National Parkへ。


写真だとこの吸い込まれるような青い感じがうまく出ないのですが、ここはオススメです!北海道の摩周湖と同じカルデラ湖なのですが、摩周湖の3倍の大きさで、水の透明度も高いとのこと。水深も倍以上なので、湖の青さが段違いだそうです。

湖を一周できるRim Driveを走ってみるとわかるのですが、ポイントごとに水深が違うので、群青や、藍色、紫、エメラルドグリーンといった色を楽しむことができます。本当に美しい。Oregonのナンバープレートに使われてるだけのことはありますね。違う季節に行ってもいいかも。

近況

第二次ハイパー論文モード到来でどんどん時間が過ぎていってしまうのですが、少しは書き留めておこうかと。

  • 企業訪問

継続的にこちらのエンジニア・研究者の方々(US American, 日本人の両方)とお話していただいたお陰で、今までの自分の経歴を活かしたキャリアパスが明確になってきました。SF bay areaに来て本当に良かった。
余談ですが、「日本の企業内研究所では、国際学会で発表したことが無い人がけっこういる」という話をしたら、「じゃ、どうやって研究開発動向の情報交換するんだ?」と驚かれました。

宮崎駿がUC Berkeley, The Center for Japanese Studiesのthe 2009 Berkeley Japan Prizeを受賞して、その講演会に行ってきました。去年の受賞者は村上春樹
印象に残ったのは、「僕の映画、ではなくぼくらの映画だと思っている。この『ぼくら』は、現在のジブリスタッフのことではなく、20代の時にくだらないアニメじゃなくて価値のある映画を作ろう、という思いを共有した仲間のこと。もうほとんど引退してしまった」という一言。

iPod touchkindleアプリを入れていくつか電子本を買ってみたのですが、これはいい!特に日本の電車の中で小説を読むには最適なんじゃないかな。

読み返すことが多い専門書の場合にはあまり適していないと思いますが、電子本は価格がかなり安いので、電子本と紙の本の両方を買って、電車の中で読むのは電子本・家では紙の本、というのが時間の節約になっていいかも。O'Reillyも電子本ストア出してますね。
http://oreilly.com/ebooks/

  • レストラン

Mama's on Washingon Squareでの朝食がすごく美味しい!30分ぐらい並びますが、それだけの価値はあるかと。写真はMonte Cristo。

http://www.mamas-sf.com/

あと、YWCAの先生が教えてくれたベトナム料理レストラン。そこのquail(ウズラ)のローストがもう最高。鶏より小さいから食べにくいけど、すごく美味しい。
http://www.yelp.com/biz/xyclo-oakland
この先生夫妻には本当に良くしてもらったのですが、中国で英語の先生をすることになって、先日お別れパーティに招待してもらいました。是非中国にも遊びに来てくれ、と言ってくれたので、そのうち行ってみようかと。楽しみ〜!

インカの技術って面白い

(※ 都市デザインのところを追記)

■ 都市デザイン

マチュピチュ(旧アグアスカリエンテ)駅からのバスに乗りながら、いきなり要塞のようなマチュピチュ遺跡が現れたときのインパクトがすごかった。空中都市と言われるのがホントよくわかる。周りを見下ろすと、空に浮いているような感覚になってくる。このすごさを体感できて良かった!
下の駅から見上げても、上に遺跡があるとはわからないのだが、上からはアグアスカリエンテ駅が良く見える。マチュピチュは要塞都市であったという説もあれば、天文台を中心とした宗教都市だったとする説、王族の離宮だったという説もあるようだが、外部から攻めにくく内部から守りやすい設計になっているので、Hiram Binghamが発見した時に「インカの要塞」と紹介したのも頷ける。

でも、そもそもマチュピチュは「太陽を留める柱」と呼ばれるIntiwatana(下の写真)を中心に、コンドルの形にデザインされている。

ワイナピチュから見たマチュピチュ全景。羽を広げたコンドルに見えるだろうか。



(ref.http://www.travelpod.com/travel-photo/smee_elaine/south_america/1165181400/pc010236.jpg/tpod.html)
インカの世界観では、天上はコンドルが守り、地上はピューマ、地下は蛇が守ると考えられていたそうだから、マチュピチュは天上を象徴する宗教都市として設計されたのだろう。インカの首都クスコがピューマの形をしているのも同様。下の画像のように、インカ帝国時代のクスコは伏せたピューマの形をしていたそうだ。頭の部分に当たるのがSaqsaywaman要塞で、子宮の場所にはQoricancha(太陽の神殿)がある。

(ref. http://www.watsonsupply.com/charley/trips/peru/cusco.htm)


そう考えると、マチュピチュの景観がとても印象的なのも、そうデザインされているのではと思えてくる。周りの自然に溢れたアンデス山脈と、人工的な石組と芝生の平面が広がる都市。自然の荒々しさと幾何学的な都市構造の美しさが入り混じった風景が、強烈に心を捉えて離さない。ミスマッチが印象をより強くしているのだろう。


さらに、朝日が昇るころには奥のワイナピチュが人の顔のように見えるそうだ。絵葉書から抜粋。よくできているなあ。

ちなみにリャマは後から連れ込んだらしい。



■ 耐震・免震設計

これはクスコの石垣。赤い線で囲ったようにピューマが隠れている、らしい。

一番下に小さい石、上に大きい石があって、大きい石がジグソーパズルのように組み合わさっている。地震の時はP波(縦波・速い)S波(横波・遅い)があるが、P波に対しては上に重い石を置くことで安定させ、S波に対しては、小さい石と大きい石の層が分かれているのがポイントで、小さい石の層を大きい石の層の下でスライドさせることで建物への影響を少なくする免震構造になっているそうだ。
さらに、大きい石の組み合わせが壊れにくいようにわざとジグソーパズルのようになっていて、内側(2mぐらい奥行きがあるらしい)でも互いに組み合わさってロックするようになっているとのこと。

写真のような凹凸が石垣内部で組み合わさっているそうだ。

■ 段々畑による崩落防止、土壌管理と気温制御

崖崩れを防ぐだけでなく、肥沃な土壌の流出を防ぐように作られている。中国の山間部では、最近この段々畑技術を取り入れた農業をしているそうだ。マチュピチュの段々畑の勾配はすごいことになっている。

こちらは、Pisacの半円形段々畑。

Morayの円形段々畑。インカ帝国農業試験場だったらしい。

(ref.http://en.wikipedia.org/wiki/Moray_(Inca_ruin))

半円形・円形の場合は、下側ほど暖かくなるように設計されていて、異なる作物を栽培できたそうだ。

■ サイフォンを駆使した灌漑技術

写真はマチュピチュ上水道

サイフォンを駆使することで、ほぼ山の頂に位置するマチュピチュにさらに高地の水源地から水を引いているとのこと。500年以上(もしかしたら1000年以上)前の水道がいまだに流れてるってすごい。クスコでは上下水道として現在も使われてるそうだ。


また追記するかも。

MSの画像合成技術、スゴイ!

http://blogs.itmedia.co.jp/isago/2009/06/synth-56eb.htmlを見て、Microsoftの画像合成技術photosynthが楽しそうだったので、早速アカウントを取ってマチュピチュの写真を30枚ほど放り込んでみた。

なにこれすごい。写真をクリックした後、左右のカーソルキーを何回か押すだけでも楽しめると思う。写真から全自動で3D空間を合成して、その中を歩き回れるとは。後でもっと写真を追加してみようかな。

ちなみに、はてなではiframeをそのまま張り付けられないので
http://d.hatena.ne.jp/Gimite/20080114/1200313343
のiframe → Google Gadgetコンバータを使わせていただきました。